副業や転職を考えるとき、私たちはつい「今までやってきた仕事」や「周りから得意と言われたこと」を基準に選びがちです。
でも実は、“できること=好きなこと”ではない と気づくまでには時間がかかるもの。
私自身、長い間「接客業が向いている」と思い込み、がんばって続けてきました。
笑顔で対応できる、コミュニケーションも苦じゃない、周りからも評価される…。
でも心のどこかで 「本当は向いていないかも…」 と感じていたのに、それを見ないようにしていたのです。
そしてある日、限界は突然きます。
“できるから続けているだけの仕事”は、心が静かに削られていく のだと実感しました。
■ できる仕事は続けられる。でも「心」はついてこない
「仕事はできる、でも好きではない」
この状態で働き続けると、心はずっと緊張しています。
- 期待に応えなきゃ
- 迷惑をかけてはいけない
- 苦手でも我慢しなきゃ
こうした小さな我慢を積み重ねると、ある日スッと気持ちが折れてしまう。
私自身も、接客業はスキルとしてはできていました。
でも実は、人と長時間接する仕事が負担で、精神的な消耗が大きかったのです。
我慢で続ける仕事は、いつか限界が来る。
これは、年齢に関係なく誰にでも起きることだと感じています。
■ 本当に大切なのは「好きかどうか」ではなく「疲れないかどうか」
仕事選びでよく言われるのは「好きなことを仕事にしよう」。
でも50代の私たちにとって大切なのは、
“やっていて心が疲れないこと” です。
「好き」よりももっと大事なのは、
✔ 無理なく続けられる
✔ 気持ちが楽でいられる
✔ 自分らしさを保てる
そんな仕事かどうか。
好きなことじゃなくても構いません。
ただ、あなたの心がしんどくならない仕事なら、長く続けることができます。
■ 仕事の選び方のポイント3つ
①【自分の体力・気質に合っているか】
- 人と長く接するのは疲れる
- 座り仕事が合う
- 淡々とした作業が好き
- 誰かにペースを乱されるとしんどい
こういう“気質”は年齢とともにハッキリしてきます。
自分を責めず、そのまま受け入れて職種を考えるのが大切です。
②【やめたくなる理由を正直に書き出す】
「この仕事、何がつらいんだろう?」
と自分に質問してみてください。
- 人間関係?
- シフトの不規則さ?
- 体力的につらい?
- 常に笑顔でいなきゃいけない?
これを書き出すと、
“避けるべき働き方” が分かります。
③【やれそう・気がラク・興味が少しある】の3つで選ぶ
50代は「これが天職!」と決めなくてOKです。
むしろ、
✔ やれそう
✔ 始めやすい
✔ 気がラク
この3つが揃う仕事が“続けられる仕事”になります。
■ まとめ:心がしんどくなる仕事は、あなたには向いていない
昔の私のように、
「できるから続けている」
「向いていると言われてきたから」
そんな理由で仕事を選んでいると、心が悲鳴を上げます。
50代からの仕事選びは、
“無理せず、自分を大切にできる働き方” を基準にしていいのです。
あなたが穏やかな気持ちで働ける仕事が、あなたに向いている仕事。
その仕事はきっと、長く続けられる一歩になります。

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